私の、青春の一冊といえばこれ
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
アタイにも一応、青春時代 はありました。
ただ、今のアタイを知る人には、めっちゃ意外なことでしょうが、その時期、入院やらなんだかんだで、寝込んでることが結構多かったんですよ。
そんな時の楽しみは、1にも2にも、「本(マンガ含む)」でした。
入院が決まると、「読める」とニヤリとしてしまうほど。
そして病院のベッドで読んだ「仁義なき戦い」が、青春の一冊となるハメに。
仁義なき戦い(死闘編)―広島やくざ流血20年の記録 (サンケイ・ドラマ・」ブックス)
- 作者: 飯干晃一
- 出版社/メーカー: サンケイ新聞社出版局
- 発売日: 1973/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たぶん、母親が、図書館で借りるか、買ってきてくれたか・・・・もちろん、これだけじゃなく、他の名作やら迷作も、どっちゃりベッドサイドに置いていってくれるんですけど、アタイこれにハマっちゃって、その後、飯干晃一著の、やくざ物を次々と読んでしまいました。
まぁ、それに至るいきさつがあるにはあるんですよ。
青春時代以前
もともと物心づいたころから本が好きで、幼稚園では、「せかいのめいさく」とかを読み、小学校にあがってからは、学校の図書館の本を、ほぼ読みつくしたという武勇伝を持っているアタイ。
そんな読書歴が、オツムの成長に関しては何の影響も及ぼさなかったという事実は悲しいことだが、少なくともアタイの中の、実生活には全く役に立たないなにかの形成には関わっているかもしれない。(ミーハーとか変態とか夢想癖とか)
ともあれ、とっさに思いつくようなノーマルな本(ただし、アタイのオツムで理解可能な範囲の)は、ほぼ読み終えていたので、中学以降、面白い本を求めて、チョイスがだんだんおかしくなりはじめてしまったのです。
まず手を広げたのが推理小説。
そういえば幼少のころ、寝る前に母親が本の読み聞かせをしてくれていたのですが、そのチョイスが江戸川乱歩の明智小五郎ものとか、横溝正史の金田一耕介ものとか、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物とかそういうやつばっかしだったので、当然の流れといえばそう。
推理小説が好きになりすぎた流れから、父親の本棚から、日本の裁判史とかひっこ抜いて読んでみたりしているうちに、任侠?なにそれ?ってなったりもして、そんな時期に入院。
「仁義なき戦い」が、めでたく青春の一冊となりました。
結局何が言いたいかというと
やっぱ、今にして思えば、母親にひと言言いたいですよね。
幼児に黒蜥蜴なんか読み聞かせんじゃないっ!
思春期の娘に、仁義なき戦いなんて、与えるんじゃないっっ!
一応、その後、興味がSFとかオバカものにシフトして、やがて、入院中に本を読む、という状態からきれいさっぱり足を洗って(健康になった)、今では、娘や息子にポケモン扱いされる程度ですんでるからいいものの、もしあの時のままの私だったら、今頃ぜったい我が家の猫に、「組長」とか敬称をつけて、マタタビなんかを貢ぎまくってただろう・・・とか思うと、すーっと血の気が引くもんな。
かえすがえす、母親の、子供に与える本選びって、責任重大だと思います。
ともあれ
仁義なき戦いは、乙女の読むようなモンじゃないけど、映画化もされたように、すごく面白いんです。
ドキュメンタリー物だがら、作り話にはない緊張感があって、ヤクザ社会という、見知らぬ社会にもかかわらず、反感もあれば共感もあって、それがナマナマしいんですよね。
今回、この本のことを思い出すきっかけになったのが、つい先日、映画をなつかしく見たことです。
映画のほうは、テーマソングが、もうたまらんのよね!!
今、肩で風切って歩きそうになってます。